モーダルダイアログ 【modal dialog】 モーダルウィンドウ / modal window
概要
モーダルダイアログ(modal dialog)とは、コンピュータの操作画面に表示されるダイアログボックスのうち、画面上の他の領域や要素の操作をできないようにするタイプのもの。利用者の操作によりボックスが閉じるまで他の操作を受け付けなくなる。ダイアログボックスは利用者に入力を促すために表示される、案内や質問などのメッセージと操作要素を組み合わせた矩形の表示領域で、主に利用者に情報を提示したり、この先の処理に必要な選択や指示を尋ねるために用いられる。
モーダルダイアログが表示されるとダイアログ外の操作はできないようロックされ、ダイアログ内の案内や質問に従って操作を完了するとダイアログが消えて再び通常通り操作できるようになる。利用者に確実に警告などを伝えたい場合や、利用者が意思表示しないと処理を先に進めようがない場合に用いられる。
各アプリケーションソフトなどが表示するものを「アプリケーションモーダルダイアログ」、OSなどが表示するものを「システムモーダルダイアログ」などと呼ぶ場合がある。各アプリケーションが表示する場合はロックされるのはそのアプリケーションの他の操作要素であり、画面上のOSや他のソフトウェアの操作は行うことができる。システムが表示する場合はデスクトップの全体がロックされ、ダイアログを閉じるまでアプリケーションの操作もできなくなる。
一方、他の領域の操作をロックせず、表示したまま他の操作を行うことができるタイプのダイアログは「モードレスダイアログ」(modeless dialog)と呼ばれる。モーダル型は開発者にとっては利用者に特定のシナリオに沿った操作を強制できるため便利だが、利用者側にとっては操作の自由を奪われ不便である。利用者の利便性のため、極力モードレス型のみで動作するようソフトウェアの動作を工夫すべきだとする考え方もある。
(2018.8.17更新)