.libファイル

概要

.libファイルとは、Windowsプログラムファイルの種類の一つで、プログラムの開発時に実行ファイルに取り込む部品化されたプログラムが収録された静的ライブラリファイルのこと。標準のファイル拡張子は「.lib」。

.libファイルは実行可能形式プログラムコードが収録されているが、それ単体で起動・実行することはできず、開発者が作成したプログラムに連結して機能を利用する。部品化された汎用的なプログラムが収録されたライブラリファイルの一種である。

.libファイルは「静的リンクライブラリ」と呼ばれる方式で、プログラムの開発時にリンカによってEXEファイルなどの実行ファイルの一部として連結され、実行環境へ配布される。一方、実行時動的実行プログラムに連結する方式を「動的リンクライブラリ」と呼び、WindowsではDLLファイルが該当する。

.libファイルは開発時に実行ファイルに取り込まれるため、実行ファイルの容量は大きくなるが、DLLファイルと異なり実行環境側のバージョン不整合などを心配する必要がない。開発者は標準開発環境やSDKソフトウェア開発キット)が用意する.libファイルを自作プログラムに取り込んで利用することが多いが、大規模なソフトウェア開発などで独自の.libファイルを開発する場合もある。

(2023.4.30更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる