.libファイル
概要
.libファイルとは、Windowsのプログラムファイルの種類の一つで、プログラムの開発時に実行ファイルに取り込む部品化されたプログラムが収録された静的ライブラリファイルのこと。標準のファイル拡張子は「.lib」。.libファイルは実行可能形式のプログラムコードが収録されているが、それ単体で起動・実行することはできず、開発者が作成したプログラムに連結して機能を利用する。部品化された汎用的なプログラムが収録されたライブラリファイルの一種である。
.libファイルは「静的リンクライブラリ」と呼ばれる方式で、プログラムの開発時にリンカによってEXEファイルなどの実行ファイルの一部として連結され、実行環境へ配布される。一方、実行時に動的に実行プログラムに連結する方式を「動的リンクライブラリ」と呼び、WindowsではDLLファイルが該当する。
.libファイルは開発時に実行ファイルに取り込まれるため、実行ファイルの容量は大きくなるが、DLLファイルと異なり実行環境側のバージョン不整合などを心配する必要がない。開発者は標準開発環境やSDK(ソフトウェア開発キット)が用意する.libファイルを自作プログラムに取り込んで利用することが多いが、大規模なソフトウェア開発などで独自の.libファイルを開発する場合もある。
(2023.4.30更新)