ペイン 【pane】 ペーン

概要

ペイン(pane)とは、窓枠、(1枚の)窓ガラス、羽目板、碁盤の目、一枠、一区画、などの意味を持つ英単語。IT分野では、操作画面上のウィンドウを複数に分割した個々の領域を指すことが多い。

コンピュータの操作画面で、画面全体あるいはソフトウェアに与えられたウィンドウなどの表示領域全体を縦横にいくつかに分割してそれぞれ別の内容を表示することがある。その際の個々の区画のことをペインという。「枠」「欄」「領域」などと訳されることもある。

よく用いられる構成は、左側に縦長のペインを設けてメニューや項目の一覧などを表示し、右側の残りの領域に主要な編集・閲覧内容を表示するものである。右側を上下に分割して、片方のペインをさらに項目一覧などに充てる構成もよく用いられる。利用者の操作によりペインを隔てる仕切り線を移動して、各ペインの広さ(の割合)を変更できるようになっている場合もある。

Webページのペイン

Webページの構成・デザインでも、ソフトウェアの操作画面にならって、ページを縦横に分割したそれぞれの区画のことをペインと呼ぶ場合がある。左右に分割した縦長の領域は「カラム」(column:列)と呼ぶこともある。

なお、WebブラウザおよびHTMLには、ウィンドウ内部を分割してそれぞれ別のWebページを呼び出して表示する機能がある。これは「フレーム」(frame)と呼ばれ、frameset要素とframe要素を用いて指示する。「ペイン」はページ内のデザイン上の区分を指すことが多い。

(2024.1.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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