システムリソース 【system resource】
USERリソースとGDIリソースの2つがあり、前者はソフトウェアの操作で開くダイアログやウィンドウなど、利用者の操作のための情報を格納し、後者は、画面表示に使うフォントやビットマップ画像、アイコンなど、グラフィックス表示関係の情報を格納するのに使う。
システムによってあらかじめ容量が決まっており、いくらメモリを増設してもリソースの容量は増えない。Windows付属のユーティリティソフトであるリソースメーターなどを用いて使用状況を表示することができ、両者のうち少ない方の残量がシステムリソースの残り容量となる。全体の容量に対するパーセンテージで表示され、これが0%になるとそれ以上ソフトウェアを起動したりファイルを開いたりできなくなる。
16ビットアプリケーションの使う領域と32ビットアプリケーションの使う領域は異なるが、前者の方が圧倒的に制限が厳しいため、残量を考える場合など、ほとんどの場合は前者を指す。Windows 3.1以降で確保される領域は16ビット用が計384KB、Windows 95以降ではこれに32ビット用の6MBが加算される。32ビットアプリケーションでも、内部で16ビットDLLなどを呼び出している場合には16ビット用のリソースを消費することがある。
ソフトウェアがバグなどでリソースの解放を怠ることをリソースリークと呼び、当該ソフトウェアを終了してもリソールは完全には回復しない。様々なソフトウェアの起動を終了を繰り返していると次第に使用可能な領域が減少してくるため、再起動を余儀なくされることがある。
Windows NT系列(Windows 2000/XP以降)ではリソース管理の方式が変わり、実質的に制約がなくなったため、システムリソースにまつわる問題に悩まされるのはWindows Meが最後となった。