エルゴノミクス 【ergonomics】 人間工学 / human factors

概要

エルゴノミクス(ergonomics)とは、心理学や生理学の知見を人工物やシステムの構造や設計、デザインなどに応用し、人間への負荷や負担、人為的なミスを減らしたり、快適性や安全性、生産性、効率などを向上させることを目指す学問分野。

ITコンピュータの分野では、身体への負担が小さく、長時間・長期間使用しても疲労や疾病が起こりにくい構造の器具や機器のことや、身体の構造や動作に最適化され操作しやすい設計やデザインの入出力装置などを指すことが多い。

例えば、画面に向かって長時間同じ姿勢で作業しても疲れにくい椅子や、手や指の形や動きを研究して作られたマウスキーボードなどの機器がよく「エルゴノミクス設計」とうたわれる。

欧州などでは “ergonomics” の呼称が一般的だが、アメリカではこの分野を指して “human factors” と呼ぶことが多い(国際的な文書などでは両者に等しく通じるように“human factors and ergonomics” などとも表記される)。日本では「人間工学」と訳されることもある。

(2018.10.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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