.lnkファイル【ショートカットファイル】
概要

.lnkファイルはストレージ上のファイルやフォルダに対する「分身」となる小さなファイルで、本体とは異なる場所や名前でアクセスできるようにする。本体を複製するわけではないため、ストレージの消費量はほとんどない。
参照先は同じ装置内のファイルやフォルダだけでなく、ネットワーク上の共有フォルダやコントロールパネルの項目など、エクスプローラーでアイコン表示される様々な対象を指定できる。デスクトップや「スタート」メニューに配置されるショートカットの多くがこの形式であり、任意のファイルを右クリックして「ショートカットの作成」を選ぶことで生成できる。
エクスプローラー上では、アイコン左下に矢印マークが付いた形で表示される。拡張子「.lnk」は設定によらず通常は非表示となり、通常操作では変更できない。内部には参照先のパスやボリューム情報のほか、起動時の作業フォルダ、コマンドライン引数、ウィンドウ表示方法、ショートカットキーなどの属性情報が独自のバイナリ形式で記録されており、テキストエディタなど通常のアプリケーションで閲覧・編集することはできない。プロパティ画面を通じてこれらの設定を変更することは可能である。
参照先のファイルが移動または削除された場合、.lnkファイルは機能を失い、開こうとするとエラーが表示される。ただし、Windowsがファイルの移動を検出して参照先を自動的に更新できる場合もある。近年では、.lnkファイルを悪用して不正なプログラムを実行させる攻撃も確認されており、送信元が不明なショートカットファイルを開く際には注意が必要である。
なお、.lnkファイルはファイルシステムのシンボリックリンクとは異なる仕組みである。シンボリックリンクやハードリンクはファイルシステムが管理するリンク機能であり、多くのアプリケーションから元のファイルとほぼ同様に扱われる。一方、.lnkファイルはエクスプローラーやコマンドプロンプトなどWindowsのシェル機能が解釈するファイルで、対応していないアプリケーションからは通常のファイルとして認識される。