デスクトップ環境 【desktop environment】
概要
デスクトップ環境(desktop environment)とは、コンピュータの操作画面の様式の一つで、作業机の上を模した「デスクトップ」(desktop)と呼ばれる画面上にアイコンやウィンドウ、ツールバーなどを配置して表示・操作する方式。コンピュータの操作画面のうち、図形や画像を組み合わせたグラフィック表示と、マウスやタッチ操作による画面上の位置指定を基本とする方式を「グラフィカルユーザーインターフェース」(GUI:Graphical User Interface)と呼び、現代の多くのコンピュータで標準の操作画面となっている。
デスクトップ環境はパソコンなどで一般的なGUIで、画面全体に常に表示される「デスクトップ」と呼ばれる領域を展開し、その中に個々のソフトウェアの操作画面であるウィンドウ、ストレージ内のファイルやディレクトリを表すアイコン、実行プログラムの一覧や切り替えなどを行うタスクバーなどを配置する。
複数のウィンドウは重ね合わせて表示することができ、最も手前にあるウィンドウが操作対象となる。マウスなどでポイントすることで容易に操作対象のウィンドウを切り替えることができる。よく使うファイルなどはデスクトップ上にアイコンを設置しておくことで素早くアクセスすることができる。
最上部や最下部にはウィンドウ配置によらず常に手前に表示される帯状の領域が配置され、「タスクバー」「メニューバー」などと呼ばれる。オペレーティングシステム(OS)の機能を呼び出すためのシステムメニューや、検索機能、時計、音量調整、起動中のアプリケーションの一覧(Windowsなどの場合)などが常に表示される。
WindowsやmacOSなどではデスクトップ環境はオペレーティングシステム(OS)の機能の一部としてあらかじめ組み込まれており、他のソフトウェアで置き換えることは原則としてできないが、LinuxなどのUNIX系OSでは非標準の機能であるため、「ウィンドウマネージャ」など追加のソフトウェアを組み込んで実現する。
(2023.11.29更新)