WINSサーバ
概要
WINSサーバとは、Windows Serverの機能の一つで、ネットワーク上のコンピュータのWindowsにおけるコンピュータ名(NetBIOS名)とIPアドレスを対応付け、問い合わせに応答するもの。ファイル共有などNetBIOSの機能をTCP/IPを通じて利用するNBT(NetBIOS over TCP/IP)で用いられるもので、主に企業などの構内ネットワーク(LAN)に設置される。ネットワーク管理者はWINSサーバにネットワーク上の各機器のNetBIOS名と対応するIPアドレスを登録する。
WINSサーバはWINSクライアントからコンピュータ名の問い合わせを受けると、対応するIPアドレスを回答する。クライアントはアクセスしたい相手のIPアドレスが分からなくても、コンピュータ名で相手を探して接続できるようになる。
IPアドレスとコンピュータ名の対応付け情報は静的な設定ファイル(LMHOSTSファイル)の形でクライアント側で管理することもできるが、何台もコンピュータがある場合には個別に設定を複製する必要があり、WINSサーバで集中的に管理する方が効率が良い。
WINSサーバの機能はWindows NT 4.0 Server以降のサーバ向けWindowsシリーズで標準的に提供され、Windows以外にもSambaをインストールしたUNIX系OSで利用できる。WINSクライアントはWindows NT 4.0以降のすべてのWindowsのネットワーク機能の一部として内蔵されている。
(2020.6.23更新)