WINSサーバ

概要

WINSサーバとは、Windows Serverの機能の一つで、ネットワーク上のコンピュータWindowsにおけるコンピュータ名(NetBIOS名)とIPアドレスを対応付け、問い合わせに応答するもの。

ファイル共有などNetBIOSの機能をTCP/IPを通じて利用するNBTNetBIOS over TCP/IP)で用いられるもので、主に企業などの構内ネットワークLAN)に設置される。ネットワーク管理者はWINSサーバにネットワーク上の各機器のNetBIOS名と対応するIPアドレスを登録する。

WINSサーバはWINSクライアントからコンピュータ名の問い合わせを受けると、対応するIPアドレスを回答する。クライアントアクセスしたい相手のIPアドレスが分からなくても、コンピュータ名で相手を探して接続できるようになる。

IPアドレスコンピュータ名の対応付け情報静的設定ファイルLMHOSTSファイル)の形でクライアント側で管理することもできるが、何台もコンピュータがある場合には個別に設定を複製する必要があり、WINSサーバで集中的に管理する方が効率が良い。

WINSサーバの機能はWindows NT 4.0 Server以降のサーバ向けWindowsシリーズで標準的に提供され、Windows以外にもSambaインストールしたUNIX系OSで利用できる。WINSクライアントはWindows NT 4.0以降のすべてのWindowsネットワーク機能の一部として内蔵されている。

(2020.6.23更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる