WSD 【Web Services on Devices】 WSDポート

概要

WSD(Web Services on Devices)とは、Windowsからネットワーク上の周辺機器にアクセスするための仕様の一つで、Webサービス標準に則ったプロトコルで通信するもの。Windows VistaおよびWindows Server 2008で導入された仕様で、ネットワーク対応プリンタなどで利用されている。

WebサービスはWeb上のデータ伝送に用いられるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)など用いて機器間で情報交換や制御を行う技術仕様で、WSDはWindowsパソコンから同じネットワークに接続されたプリンタやイメージスキャナ、プリンタ複合機などを自動検出して、プリントやスキャンなどの機能を利用できるようにする。

WSD対応のプリンタ製品などを導入する際、デバイスドライバのインストール時にコンピュータ上には「WSDポート」が作成され、これを通じてネットワーク上にある製品の探索、接続の確立などが行われる。

TCP/UDPのポート番号として、WSD自体がTCPの5357番(HTTP)または5358番(HTTPS)を、デバイス探索のためにWS-DiscoveryプロトコルがUDPの3702番を使用するため、これらのポートの通信を妨げないよう設定する必要がある。

(2021.5.18更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。