クリップボード 【clipboard】
概要
クリップボード(clipboard)とは、コンピュータの操作画面で、利用者がコピー(複製)やカット(切り取り)などの操作を指示したデータの断片を一時的に保管しておく記憶装置上の領域のこと。オペレーティングシステム(OS)によって用意され、管理されている。画面上で利用者が文字列や画像などの範囲を指定してコピーやカットなどの操作を実行すると、指定されたデータは一時的にクリップボードに保管される。その後、利用者が位置を指定してペースト(貼り付け)操作などを実行すると、クリップボードに保管されていたデータがその位置に出現する。
一度クリップボードに保存されたデータは利用者が他のデータを新たにコピーあるいはカットするまで保存され続けるのが一般的で、何度も繰り返し呼び出して複製することができる。アプリケーション間で共有されるメモリ領域であるため、コピーしたデータを他のアプリケーションへ移転することもできる。
OSが提供するクリップボード機能では直近に保存された一つのデータしか保存できない場合が多いが、Microsoft Officeアプリケーションのように独自のクリップボードを用意し、複数のデータを保存してペースト時にどれを呼び出すか指定できるようになっている場合もある。
(2024.1.18更新)