ユーザーアカウント制御 【UAC】 User Account Control
概要
ユーザーアカウント制御(UAC)とは、Windowsのセキュリティ機能の一つで、管理者権限を持つユーザーに普段は一般ユーザーと同じ権限しか与えず、管理者権限の必要な処理を実行しようとした際に画面に警告ダイアログを表示して本当に実行してよいか確認する機能。Windows Vistaで導入された。Windows XPまでは、管理者(Administratorsグループのユーザー)の起動したソフトウェアはあらゆる処理を実行可能だったため、コンピュータウイルスなどのマルウェアが通常のソフトウェアに見せかけて管理者に実行を促すテクニックが蔓延していた。
ユーザーアカウント制御が有効になっているWindowsでは、システムファイルへの書き込みやレジストリの操作など、システムに変更を加えるような重要な処理を行おうとすると、ソフトウェアの名前や発行元と共に本当にその処理を実行するかを尋ねるダイアログボックスが表示される。
悪意のあるソフトウェアの介入を防ぐためモーダルダイアログとして実装されており、表示されると画面の他の部分が暗転し、処理を実行するか回答するまで他の操作はできなくなる。
システムの設定で無効にすることもできるため、操作のたびにダイアログが出現することを嫌ってオフにする利用者も多いが、それではセキュリティ機能として役に立たなくなってしまうため、Windows 7以降では「通知する」「画面を暗転して通知」「画面を暗転せず通知」(他の部分を操作できるモードレスダイアログとして出現)「通知しない」の4段階から選択できるようになっている。
(2019.12.16更新)