PowerShellスクリプト 【.ps1ファイル】
概要
PowerShellスクリプト(.ps1ファイル)とは、Windows PowerShellで実行するコマンドをファイルに記述して保存し、まとめて実行できるようにする仕組み。標準のファイル拡張子は「.ps1」。LinuxなどのUNIX系OSにおけるシェルスクリプト、Windowsにおける従来のバッチファイル(.batファイル/.cmdファイル)に似た仕組みで、連続で実行したいコマンド群をPowerShellスクリプトに保存しておくと、PowerShellプロンプト上でファイル名を指定するだけで先頭からまとめて実行してくれる。
プロンプトに対話的に入力するように、テキスト形式で1行ずつコマンドを記述していく。「#」で始まる行はコメントとして無視される。データ型付きの変数、定数、配列、連想配列を利用でき、繰り返し(for文、foreach文、while文)、条件分岐(if文、switch文)といった制御構造を記述することもできる。
コマンドライン引数を取得して処理に反映したり、例外処理(try~catch文、throw文、trap文)を行ったり、関数を定義(function文)して呼び出したり、.NET Frameworkの標準APIを呼び出したり、パイプ(|)でオブジェクトを受け渡すなど、かなり強力なプログラミング仕様を備えている。
Windowsには標準でスクリプトの開発環境である「PowerShell ISE」(Integrated Scripting Environment)が同梱されており、コマンドや変数名の入力補完機能などを利用しながら効率的にスクリプトの記述や編集、デバッグなどの作業を行なうことができる。
(2022.2.22更新)