.vbsファイル 【Visual Basic Script file】

概要

.vbsファイル（Visual Basic Script file）とは、VBScript(Visual Basic Scripting Edition)で記述されたプログラム(スクリプト)が格納されたファイル。文字として読み書きできるテキストファイルである。

VBScriptは米マイクロソフト（Microsoft）社が開発したプログラミング言語の一つで、同社の「Visual Basic」を元に仕様を簡素化し、記述したプログラムを（コンパイル等の手順を飛ばして）すぐに実行できるスクリプト言語としたものである。

.vbsファイルはこのVBScriptで記述されたテキスト形式のプログラムコード（ソースコード）が収められており、実行環境に与えることによって即座に実行することができる。主な実行環境は同社のWebブラウザ「Internet Explorerインターネットエクスプローラー」と、Windowsに内蔵された「Windows Scripting Hostウィンドウズスクリプティングホスト」の二つである。

Internet ExplorerにはWebページに埋め込まれたプログラムを実行する機能があり、他社のWebブラウザも対応するJavaScriptと、.vbsファイルの両方に対応する。.vbsファイルはHTMLファイルからlinkタグやscriptタグなどで参照され、ページを表示した際に実行される。Internet Explorerはすでに開発・提供を終了しており、現在はこの方法で実行することはできない。

もう一つのWindows Scripting Host（WSH）はWindows上で利用者が記述した簡易なプログラムを実行できる仕組みで、JavaScriptのWindows向け実装の一つであるJScriptとVBScriptを利用することができる。

Windows上で.vbsファイルをダブルクリックするなどして起動すると、自動的にWSHが呼び出されて記述されたコードが実行される。WSHは互換性維持のため現在もWindowsに同梱されてはいるが、すでに開発は終了しており、PowerShellスクリプト（.ps1ファイル）を利用する方法が標準となっている。

(2022.11.19更新)

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この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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