DDE 【Dynamic Data Exchange】 動的データ交換

概要

DDE(Dynamic Data Exchange)とは、Windows上でアプリケーションソフト同士がデータを交換したりコマンドを発行したりするための標準的な方式の一つ。

ソフトウェア間で通信するための手順を定めたもので、別のアプリケーションコマンドを発行して特定の処理を依頼したり、結果のデータを受け取ったりすることができる。原始的なデータ伝送のみを提供する仕様であり、コマンド体系は標準化されておらず、GUIを埋め込み表示して操作するなどの高度な連携もできない。

1987年に米マイクロソフトMicrosoft)社がWindows 2.0に実装した古い技術で、初期のWindowsと技術基盤を共有していた米IBM社OS/2にも採用された。その後ソフトウェア間の連携機能は後続のOLEObject Linking and Embedding)やCOMComponent Object Model)などの技術に取って代わられたが、Windowsエクスプローラーからファイルの操作方法を各アプリケーションに伝達する標準の手段として長らく使われた。

(2020.7.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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