リモートアシスタンス 【remote assistance】
概要
リモートアシスタンス(remote assistance)とは、Windowsの遠隔操作機能の一つで、操作の補助やトラブルの解決のため、遠隔地のパソコンと画面を共有して操作してもらうことができる機能。パソコンの操作者は遠隔地にいる上級者(ヘルパー)に電子メールやメッセンジャーなどでリモートアシスタンス接続の招待を送る。ヘルパーが接続を試みると画面上に接続の可否を尋ねる表示が現れ、操作者が許可すると画面の共有が開始される。
操作者がディスプレイに表示している画面がそのままヘルパー側に転送され、ヘルパーの手元のパソコンのキーボードやマウスからも操作ができるようになる。ヘルパーが直にWindowsを操作して問題を解決したり、同じ画面を見ながら専用のチャットや電話などで質問や説明を行うことができる。
通常のリモートデスクトップは正規の利用者が遠隔からパソコンを操作するための機能であり、コンピュータのユーザーアカウントが必要だが、リモートアシスタンスでは操作者がその場で許可すればアカウントを持たない人が接続して使用することができる。
また、リモートデスクトップ接続を行うとコンピュータ本体の入出力は停止されてWindowsのログイン画面に戻るが、リモートアシスタンスでは操作者側の状態は変わらず、同じ画面を二人で共有し、どちらからも同じように操作することができるようになる。
Windows XPで初めて導入され、以降のデスクトップ向けWindowsには標準で内蔵されている。初心者が離れた場所にいる上級者に助けを求めたり、コンピュータ製品のサポート窓口の担当者が顧客のパソコンを直接操作して問題を解決するといった用途に使われている。
(2018.11.20更新)