CAL 【Client Access License】 クライアントアクセスライセンス
概要
CAL(Client Access License)とは、クライアントとサーバに分かれているようなソフトウェア製品で、クライアントがサーバに接続して機能を利用できるようにする利用許諾(ライセンス)のこと。特に、WindowsクライアントがWindows Serverの機能にアクセスするために必要なライセンスのこと。ソフトウェア製品は単体で導入・利用するものの他に、サーバとクライアントに機能が分かれており、サーバに中心的な機能を導入し、利用者が操作するクライアントからその機能を呼び出して使用する形態のものが存在する。
その際、サーバ版やクライアント版の販売代金および利用許諾(いずれか一方が無償の場合もある)とは別に、「クライアントがサーバにアクセスする権利」に対して販売元に代金を支払って利用許諾を購入する必要がある製品が存在する。この利用権をCALという。
製品の購入者は使用したいクライアントの数に応じて必要なだけCALを購入し、システムに組み込んでおく。製品によって、サーバ側に導入され、同時に利用できるクライアント数を管理するライセンス(クライアント自体は何台でも良い)と、クライアント側に導入され、特定のクライアントごとに紐付けられるライセンスがある。
クライアントに紐付けられるライセンスの場合、利用者(のシステム上でのアカウント)に紐付ける方式を「ユーザーCAL」、端末に紐づける方式を「デバイスCAL」という。一人が複数の端末を使い分けるような利用形態では前者が、教育機関のように一台の端末を複数人で使い回すような利用形態では後者が好まれる。
サーバソフト製品の中には標準で5ユーザー分など少数のCALが同梱されており、その数の範囲内であれば別途CALを購入しなくても利用できるようになっているものもある。その数を超えて使用したい場合には、CALのみを販売元から購入し、導入済みのサーバソフトに追加する操作を行う。
(2022.11.13更新)