ReFS 【Resilient File System】
概要
ReFS(Resilient File System)とは、Windowsシリーズの標準ファイルシステムの一つ。従来のNTFSなどに比べ耐障害性が向上している。Windows Server 2012で導入され、以降のWindowsシリーズで利用できる。最大ファイルサイズは18EB(エクサバイト)、最大ボリュームサイズは1.2YB(ヨタバイト)などとなっており、現在の技術では事実上無制限の容量の記憶領域やファイルを扱うことができる。
可用性や信頼性を高める機能が多く盛り込まれており、ファイルやディレクトリについての情報(メタデータ)の複製を保存し、破損を検知すると自動的に修復したり、データの整合性の検査を自動的に行なったりする。これらの処理中も装置をオフライン(切り離し)状態にする必要はない。
NTFSと同様、BitLockerによる暗号化や、アクセス制御リスト(ACL)、データの重複排除などを利用できる。一方、起動ボリュームやシステムボリュームとしての利用、リムーバブルメディアでの利用、透過的なデータ圧縮、EFS(Encrypting File System)による暗号化、ハードリンクなどの機能は提供されず、NTFSなど他のファイルシステムを使う必要がある。
(2020.8.7更新)