Windows PowerShell

概要

Windows PowerShellとは、米マイクロソフト(Microsoft)社のWindowsが標準で備えるコマンドライン方式のシェルおよびスクリプト実行環境の一つ。.NET Framework上で動作する。

利用者システムを文字による対話形式で操作するコマンドラインインターフェースCLI)で、主にソフトウェア開発者やシステム管理者などが高度な操作をったり、操作を自動化したりするのに用いられる。

Windows PowerShellでは、システム情報を入手したり変更したりする「コマンドレット」と呼ばれる単機能のプログラムが豊富に用意されており、これらを組み合わせて複雑な処理をスクリプトとして記述することができる。

コマンドレットは実行結果を.NETオブジェクトとして出力し、これを次のコマンドレット入力として与えることができるため、複数のプログラムを連結して一つの複雑な処理をなうUNIXシェルパイプ処理のような記述が可能となっている。利用者が独自にコマンドレット開発して実行することもできる。

古くからWindowsにもコマンドプロンプトDOSプロンプトcmd.exe)やスクリプト実行環境WSHWindows Scripting Host)が存在したが、Windowsは主にグラフィック表示やマウス操作を基本とするGUIGraphical User Interface環境で使用されることもあり、同社はそれほど力を入れておらず、UNIX系OSなどに比べ見劣りする状態が長く続いていた。

Windows PowerShellの投入により格段に強力で柔軟なコマンドベースの環境が用意され、システム管理者などが運用・管理を自動化したりコードを再利用するのが容易になった。Windows XP以降で利用可能で、Windows 7から標準で導入されている。

(2019.3.15更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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