ストライプボリューム 【stripe volume】
概要
ストライプボリューム(stripe volume)とは、OSのファイルシステムがストレージ(外部記憶装置)上に構成するボリューム(論理領域)のうち、2台以上の装置にまたがって作成され、並列に読み書きを行うよう設定されたもの。2台以上の物理的な装置に存在する領域を束ね、論理的に一つのボリュームを構成する。データの読み込みや書き込みを行う際は小さな単位に分割して各装置に割り振り、同時並列にアクセスするため、一台の装置のみ用いる通常のボリュームよりも高速にアクセスできる。
ストライプボリュームを構成するには各装置から同じ容量の領域を確保しなければならず、容量が異なる場合は各装置から最も少ない容量の装置に合わせた容量を確保することになる。また、データは細かく分割されて各装置に分散するため、一台でも故障して読み込めなくなるとデータ全体が破損して失われることになる。
複数の装置にまたがるボリュームには他に「スパンボリューム」(spanned volume)があるが、こちらはデータの分割やアクセスの並列分散は行わず、各領域を単純に前後に連結しただけである。アクセスの高速化などは望めないが異なる容量の領域を連結することができる。
(2018.10.18更新)