InstallShield
概要

アプリケーションソフトをコンピュータで利用できるようにするには、必要なファイルを特定のフォルダへ配置したり、レジストリを書き換えたり、ショートカットを作成したりする複雑な処理が必要となる。InstallShieldを使うと、開発者はこれらの項目を画面上で指定するだけでインストーラを作成できる。
インストーラにはインストール時に利用者へ入力を求める画面やライセンス契約書の表示、多言語対応なども設定できる。また、インストーラと同時に、不要になったソフトウェアを削除する「アンインストーラ」(uninstaller)も生成される。これはインストール時にアプリケーション本体と共に導入され、削除時に起動するとアプリケーションをきれいに消去してくれる。
Windows標準の「Windows Installer」に対応しており、MSI形式(.msiファイル)のインストールパッケージや実行形式(.exe)のセットアッププログラムを作成することができる。修復機能や更新プログラムの適用、パッチ配布などにも対応し、法人向けの業務ソフトウェアや市販のパッケージソフトウェアの販売に広く利用されている。
初期のWindowsには標準のインストーラ機構が存在しなかったため、InstallShieldは1990年代から2000年代前半にかけてWindows向けインストーラ開発ツールの事実上の標準として普及した。その後、Windows Installerの普及に合わせてMSI形式への対応を加え、現在も継続して開発されている。製品は当初、同名企業(米InstallShield社)が開発・販売していたが、2004年に米マクロビジョン(Macrovision)社に買収された。2008年には同社のソフトウェア部門が分離独立して現在のFlexera社となり、開発・販売を引き継いでいる。日本国内ではネットワールドが販売している。