Windowsエクスプローラ 【Windows Explorer】
概要
Windowsエクスプローラ(Windows Explorer)とは、Windowsの標準機能の一つで、利用者にシステムの基本的な操作画面や、ストレージ(外部記憶装置)内のファイルやフォルダの管理機能などを提供するもの。Windows内では単に「エクスプローラー」の名称で案内される。オペレーティングシステム(OS)の構成要素のうち「シェル」(shell)と呼ばれるもので、グラフィック表示による操作画面(GUI:Graphical User Interface)を提供する。Windows起動後に自動的に実行され、デスクトップ画面を表示して利用者にプログラムの起動やシステムの様々な機能へのアクセス、ファイルやフォルダの一覧や操作などの機能を提供する。
デスクトップにはゴミ箱やマイコンピュータなどがアイコン表示され、実行中のソフトウェアのウィンドウが配置される。画面下端(別の位置に移動できる)にはタスクバーが表示され、実行中のソフトウェアの一覧や、時計や音量操作などのアクセサリ、起動するプログラムを選択するスタートメニュー(一部のバージョンのWindowsでは提供されない)などが配置される。
ファイルシステムの操作
ウィンドウを開いてコンピュータに内蔵・接続されたハードディスクなどのストレージ(外部記憶装置)内のファイルやフォルダを一覧表示したり、それらの作成や削除、移動、情報の表示、実行ファイルの起動などを行なうこともできる。
フォルダを最上位からツリー(樹状)形式で階層表示したり、ファイルの属性情報を並べて一覧したり、ネットワーク上の他のコンピュータの共有フォルダを表示する。プリンタなど接続された周辺機器を表示したり、画像や動画をサムネイル表示で一覧することもできる。
スタートメニューなどではこのウィンドウを呼び出すアイコンを「エクスプローラー」の名称で表示しているため、ファイルシステムの表示・管理機能の部分を指してWindowsエクスプローラと呼ぶこともある。
他のシェル
エクスプローラーはWindows 95で初めて提供されたもので、Windows 3.1までの「プログラムマネージャ」と「ファイルマネージャ」の機能を統合している。以降ほとんどすべてのバージョンで標準のグラフィカルシェルとして提供されている。
なお、Windowsにはエクスプローラー以外に、コマンドプロンプトやWindows PowerShellなど文字ベースの表示・操作体系(CUI:Character User Interface)を採用したシェルも提供されている。Linuxなどのシェルと同じようにコマンド入力と文字表示による対話的な操作ができる。