スクロールキャプチャ 【scroll capture】 スクロールスクリーンショット

概要

スクロールキャプチャ(scroll capture)とは、画面上に表示されたある特定のウィンドウ(スマートフォンなどの場合は特定のアプリ画面)の表示内容を、上下左右にスクロールしながら全体を一枚の画像として取り込む機能のこと。スクリーンショット(スクリーンキャプチャ)機能の一種。

WebページWebブラウザで表示した場合など、画面やウィンドウよりも表示イメージの方が大きく、縦または横にスクロールしないと全体を表示できない場合がある。通常のキャプチャ機能では画面サイズを超える領域は途切れてしまい、全体を取得するには手動で何度もキャプチャを繰り返して画像編集ソフトで繋ぎ合わせるなどの操作が必要になる。

スクロールキャプチャ機能を備えたソフトウェアの場合、一度の操作で自動的にウィンドウ内部の状態を端から端までスクロールしながら複数枚の画像を取得し、繋ぎ合わせて巨大な一枚の画像として取り込むことができる。取り込んだ画像はクリップボードを介して他のソフトウェアに送ったり、ストレージに画像ファイルとして保存することができる。

パソコンなどの場合はオペレーティングシステムOS)標準のスクリーンキャプチャ機能では対応していないことが多く、個別のアプリケーションソフトの機能として提供されているものを利用するか、専用のキャプチャソフトを導入する必要がある。

画面が狭くWebページなどの全体を表示するのがもともと難しいスマートフォンではOS標準の機能として用意されていることが多い。Androidでは「スクロールスクリーンショット」(電源ボタン+音量小ボタン→「キャプチャ範囲を拡大」)、iOSiPhone/iPad)では「フルページスクリーンショット」(サイドボタン+音量大ボタン→サムネイルから「フルページ」)の名称でこの機能が標準搭載され、様々なアプリで利用することができる。

(2023.12.14更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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