バッチファイル 【batch file】 .batファイル / BATファイル
概要
バッチファイル(batch file)とは、WindowsやMS-DOSで、複数のコマンド(命令)やプログラム起動などを一つのファイルにまとめて記述し、一度に連続して実行できるようにしたもの。標準のファイル拡張子は「.bat」。UNIX系OSのシェルスクリプトに近い機能だが、複雑なプログラムを記述することはできない。Windowsの操作体系には、グラフィック表示やマウス操作などを用いるデスクトップ画面(GUI)の他に、コマンドプロンプト画面を開いてキーボードから一行ずつシステムに対する指示を入力していくコマンドライン(CLI)が用意されている。
通常なら対話的に一行ずつ打ち込んで実行するコマンドなどをテキストファイルにまとめて記述したものがバッチファイルで、実行を指示するとシステムが内容を読み込んで先頭から一行ずつ順番に自動的に実行してくれる。
記述できるのは通常のコマンドプロンプトと同じで実行ファイルの指定やOSのコマンド呼び出しなどだが、簡易なプログラミング言語のような機能も用意されており、条件分岐や繰り返しなど簡単なフロー制御構文を利用することができる。
バッチファイルは決まった操作の自動化に用いられ、システムの起動時に必要な特定の操作を自動的に実行したり、ソフトウェアの導入(インストール)時に行う操作を開発者側で用意しておき、利用者側が手動で操作しなくても良いようにするといった用途に用いられる。
(2020.5.25更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 林野庁「林地台帳及び地図運用マニュアル」(PDFファイル)にて引用 (2020年6月)