137番ポート 【port 137】 ポート137 / TCP137番 / UDP137番
概要
137番ポート(port 137)とは、インターネットなどの通信でアプリケーションの種類や通信規約(プロトコル)の識別に用いられるポート番号の一つ。通常はWindowsネットワークにおけるコンピュータ名とIPアドレスの対応関係の問い合わせ(名前解決)に用いられる。ポート番号とは
インターネットではネットワーク層のプロトコルとしてIP(Internet Protocol)を用いるが、その上位のトランスポート層のプロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)あるいはUDP(User Datagram Protocol)をよく用いる。
これらは同じ機器(一つのIPアドレス)で複数の異なるアプリケーションが同時に通信したり、異なる通信相手と同時に通信できるよう、データの送受信の窓口となる「ポート」という仕組みを備えている。ポートの識別や指定は0から65535までの整数で行い、これを「ポート番号」という。
137番ポートの用途
137番ポートはそのようなポート番号の一つで、Windowsのネットワーク機能であるNBT(NetBIOS over TCP/IP)で、ネットワーク上のコンピュータの名前(NetBIOS名)とIPアドレスの対応関係を問い合わせる「NetBIOSネームサービス」(NBNS:NetBIOS Name Service」機能に用いられる。
この用途はインターネット運用団体のIANAによって「NETBIOS Name Service」(netbios-ns)の名称で登録されており、いわゆる「ウェルノウンポート」(現在は正式には「システムポート」)の一つとして定着している。TCPとUDPの両方が割り当てられており、どちらを利用することもできる。
NetBIOSなどWindowsのネットワーク機能は通常は組織内ネットワークの内部でのみ利用される。よくサイバー攻撃の標的となるため、何らかの事情でどうしても必要でない限り137番ポートはネットワーク境界で遮断するようルータやファイアウォールなどに設定しておくべきとされる。このようなポートは他に135番や138~139番、445番などがある。