A/Bテスト 【A/B testing】 スプリットテスト / split testing / スプリットランテスト / split-run testing
複数の案のいずれか一つをランダムに選んで実際の利用者に提示し、その際の効果の有無や高低を記録する。これを何度も繰り返し、最も効果の高かったものを最も優れた案として採用する。既存の選択肢の中から目的に照らして優れたものを選ぶことができ、短期間に何度も繰り返し試行できるようなものであれば何にでも適用できる。
「A/Bテスト」の名称は「A案とB案のどちらが優れているかを決定する」という意味合いだが、三つ以上(場合によっては非常に多数)を比較こともできる。複数の要素のパターンのあらゆる組み合わせを自動的に試行する手法は「多変量テスト」とも呼ばれる。例えば、広告のキャッチコピーが3案、背景画像が3案あるときに、3×3の9通りを試すような手法である。
A/Bテストはすでに複数の(完成された)案が存在していることが前提であり、「どのような案を作り出せば最も効果が高まるか」とか「どこをどう変えればどのように効果が変化するか」といったようなことは調べることができない。また、テスト対象の作成にコストがかかるような分野では、結果的に採用されないいくつもの「没案」を作成することになるためコストが嵩むという問題もある。
(2023.2.27更新)