システムキャッシュ 【system cache】

概要

システムキャッシュ(system cache)とは、オペレーティングシステム(OS)が内部的に使用するデータの保存領域で、システムに必要なプログラムやデータを一時的に保存しておくもの。AndroidやmacOSではキャッシュファイルを指すがWindowsではメモリ上のキャッシュ領域を指す。

Windowsのシステムキャッシュ

Windowsでは、使用頻度の高いシステムファイルをメインメモリの特定の領域に保持しておき、必要なときに即座に提供する仕組みをシステムキャッシュという。そのために確保されたメモリ領域を指す場合もある。

ハードディスクなどのストレージ装置はメモリ装置に比べ何桁も読み込み速度が遅いため、使用頻度の高いシステムファイルをキャッシュとしてメモリ上に置いておくことで、そのファイルを用いた処理の性能を劇的に高めることができる。

(2020.3.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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