サービスパック 【SP】 Service Pack

概要

サービスパック(SP)とは、規模の大きなソフトウェア製品で、多数の不具合の修正や機能拡張などをまとめて一つの配布パッケージとしたもの。米マイクロソフト(Microsoft)社がWindowsシリーズに対して提供しているものが有名で、これを指すことが多い。

ソフトウェア製品は発売後に発見されたバグや保安上の欠陥(脆弱性)などの不具合を修正するため、利用者の手元の導入されたファイルを新しいものに置き換える修正プログラムパッチ)が配布されることがある。通常は不具合が発見されるごとに小規模なパッチがその都度発行され、インターネットなどを通じて利用者に配布されるが、大規模な製品では長い期間が経過するに連れ膨大な量の修正プログラムが蓄積する場合がある。

既存の修正プログラムをまとめて一つのパッケージとすることで、修正を一気に適用できるようにしたものをサービスパックという。内容のほとんどは問題の修正となるが、たまに新機能の追加や既存機能の強化、改良がわれる場合もある。これにより、発売から時間が経ってから初めて製品を導入した利用者が修正を適用しやすくなるほか、初版の販売を終了してサービスパック適用済みの製品に切り替えるいった対応がわれることもある。

製品によってはサービスパックが複数回発行される場合もあり、サービスパック1(SP1)、サービスパック2(SP2)といったように発行順に番号で区別する。対応ソフトウェアなどでは動作環境として特定のサービスパックが適用済みであることを求める場合もあり、「Windows XP SP2以降」(あるいは「以上」)といったように表記される。

(2018.9.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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