DIB 【Device Independent Bitmap】

概要

DIB(Device Independent Bitmap)とは、Windowsで標準的に利用される画像データの形式の一つ。また、同形式の画像データ。これをそのままファイルに保存した形式をBMP(Windows Bitmap)形式という。

画像を規則正しく並んだ微細な点(ピクセル)の集まりと捉え、端から順に各点の色情報を並べた構造となっている。このような画像形式を総称して「ビットマップ形式」というが、DIBはそのうちの特定の画像形式の一つである。

初期のWindowsでは機器ごとに仕様の異なるビットマップ形式(DDB:Device-Depended Bitmap)が用いられていたが、ある機器向けのDDB画像は他の機器で扱うことができず不便だったため、機器に依存しない独立した画像形式としてDIBが開発された。

DIBデータは制御情報を記した先頭のヘッダ部と、各画素の色情報を並べたデータ部からなる。ヘッダ部には画像の縦横の画素数色深度(色数)、ランレングス圧縮の有無、水平方向と垂直方向の解像度、カラーパレット(色深度8ビット以下の場合)などが格納される。後に拡張され、カラーマスクやガンマ値色空間などの情報も記録可能になった。

本来はメインメモリ上に画像データを生成・展開する形式を定めたものをDIBと呼び、これをそのままファイルに記録したものは拡張子が「.bmp」であることから「BMPファイル」と呼ばれる。拡張子を「.dib」とすることもあるため、ファイル形式のことを指してDIBと呼ぶ場合もある。

(2023.2.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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