タッチパネル【touch panel】タッチスクリーン/touch screen

概要

タッチパネルとは、指先や専用のペンで画面に触れることで入力を行う装置。表示装置(ディスプレイ)と入力装置が一体化したもので、指が触れた位置をセンサーで検知して、どの表示要素が指定されたかを特定し、対応する動作を行なう。
タッチパネルのイメージ画像

ディスプレイ(モニター)装置にセンサーを組み合わせ、画面上のどこをタッチしたかをコンピュータが検知できるようにした仕組みである。指やペン先を接触した瞬間、離した瞬間を検知できるほか、触れたまま移動した(なぞった)軌跡も得ることができる。

複数の個所に同時に触れたことを検知できるものを特に「マルチタッチパネル」「マルチタッチスクリーン」などと呼ぶことがある。触れた二本の指を近づける「ピンチイン」、離す「ピンチアウト」などの動作が可能で、表示の拡大・縮小などに利用されている。

タッチパネルは画面上に見えているものに直接触れて指示できるため、直感的で簡単に操作できる点が最大のメリットである。反面、細かい位置の指定が難しく、要素を大きくしたり離して配置しなければならない点や、文字入力はキーボードより効率が悪い、打鍵感がないため指示が伝わったか分かりづらい、視覚障害者が利用できない、などの難点もある。

当初はCRTディスプレイブラウン管)向けの装置が開発され、銀行のATMや駅の券売機などで普及した。現代では液晶ディスプレイ有機ELディスプレイと一体化しており、スマートフォンタブレット端末、携帯ゲーム機、カーナビゲーションシステムなどに標準的に組み込まれている。

(2025.8.22更新)

他の用語辞典による「タッチパネル」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「タッチパネル」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令6 問76】 スマートフォンなどのタッチパネルで広く採用されている方式であり、指がタッチパネルの表面に近づいたときに、その位置を検出する方式はどれか。
平25春 問56】 タッチパネルに関する記述として、適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
平25秋 問12】 静電容量方式タッチパネルの説明として,適切なものはどれか。
平23秋 問13】 静電容量方式タッチパネルの説明として,適切なものはどれか。