アドミニストレータ 【administrator】 アドミン / admin
概要
アドミニストレータ(administrator)とは、管理者、行政官、管財人などの意味を持つ英単語で、ITの分野ではコンピュータや通信機器、オペレーティングシステム(OS)などを管理する人や役職のことをこのように呼ぶ。管理に必要なシステム上の特権的・優越的な権限を与えられた人やユーザーアカウントを指すこともある。企業などでコンピュータなどの情報・通信機器やシステムを使用する場合、利用者はそれぞれ固有のユーザーアカウントを与えられ、所属や役職に応じた使用権限のもとで操作を行うことが多い。このうち、その機器やシステムを管理するために、重要な変更を加える操作や設定などを行う権限が付与された管理者ユーザーのことをアドミニストレータという。
また、組織内で情報システムの整備や維持、利用者へのサポートなどの業務を担当する職員を「システムアドミニストレータ」(system administrator/シスアド、シス管などと略される)と呼ぶことがあり、これを略してアドミニストレータという場合もある。
万能の権限を持つ管理者ユーザーとして、UNIX系OSでは慣習的に “root” (ルート)という名前のアカウントが用意されていることが多い。Windowsでは、管理者権限を持つ組み込みアカウント(ビルトインアカウント)として “Administrator” が用意されており、Administratorユーザーが所属する管理者グループとして “Administrators” が用意されている。
IPA(情報処理振興機構)の実施する情報処理技術者試験にはかつて、システム管理者の知識・能力を認定する「初級システムアドミニストレータ試験」(初級シスアド)「上級システムアドミニストレータ試験」(上級シスアド)という区分があった。
(2019.3.14更新)