WINS 【Windows Internet Name Service】 NBNS / NetBIOS Naming Service
概要
WINS(Windows Internet Name Service)とは、Windowsネットワークにおいて、ネットワーク上の機器のIPアドレスとコンピュータ名(NetBIOS名)を対応付け、相互に変換することができるようにするサービス。ファイル共有などNetBIOSの機能をTCP/IPを通じて利用するNBT(NetBIOS over TCP/IP)で用いられるもので、Windows NT Serverなどで構築された企業内ネットワークなどでよく利用された。
ネットワーク管理者はWINSサーバにネットワーク上の各機器のNetBIOS名と対応するIPアドレスを登録し、ネットワーク上の他のコンピュータがIPアドレスとNetBIOS名の変換(名前解決)を行いたいときはWINSサーバに問い合わせる。対応付け情報をLMHOSTSファイルなどの形で各コンピュータに一台ずつ個別に設定する必要がなくなり、WINSサーバ上で集中的に管理することができる。
WINSサーバの機能はWindows NT 4.0 Server以降のサーバ向けWindowsシリーズで標準的に提供され、Windows以外にもSambaをインストールしたUNIX系OSで利用できる。WINSクライアントはすべてのWindowsのネットワーク機能の一部として内蔵されている。
Windows 2000以降は企業などのWindowsネットワークの管理にActive Directoryを用いるのが一般的になり、WINSよりもインターネットと同じDNS(Domain Name System)でローカル環境向けのドメイン名やホスト名を設定する方式が普及している。
(2020.7.21更新)