カレントドライブ 【current drive】

概要

カレントドライブ(current drive)とは、Windowsなどの操作画面で、現在操作対象に指定されているドライブ装置のこと。コマンドプロンプトなどで操作対象のファイル名やフォルダ名を指示する際にドライブの指定を省略すると、自動的にカレントドライブ上のファイルやフォルダが選択されたとみなされる。

Windowsではコンピュータに複数のストレージ外部記憶装置)が接続されているときにこれをアルファベット一文字の「C:」「D:」といった「ドライブレター」(drive letter)で識別するが、現在選択され、操作の対象となっているドライブのことをカレントドライブという。

標準ではコマンドプロンプト上の入力位置を表すカーソルの手前に「C:¥Windows>」のように常にカレントドライブが表示され、コマンドとして「D:(Enterキー)」のようにドライブレターをそのまま入力することで変更できる。

コンピュータへの指示や結果の表示を文字によって行う操作方式(CUI:キャラクタユーザーインターフェース)で主に使用される概念であり、アイコンなどのグラフィック表示やマウス操作、タッチ操作を用いるGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)ではあまり意識することはない。

(2023.8.25更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。