ファイル共有 【file sharing】
概要
ファイル共有(file sharing)とは、複数のコンピュータや利用者間で、ストレージ(外部記憶装置)に保存されたファイルやディレクトリ(フォルダ)を共有すること。狭義には構内ネットワーク(LAN)を通じて行われるものを指すが、広義にはインターネット上のサービスなどを通じて行われるものを含む。LAN上で行われるファイル共有はOSのネットワーク機能の一部などとして提供されるもので、ネットワークを介して他のコンピュータ上のストレージ領域の一部に許諾を得てアクセスし、ファイルやディレクトリの読み込みや書き込み、複製、移動などを行うことができる。
コンピュータの利用者や管理者は相手方のコンピュータや利用者ごとにアクセス権を設定することができ、特定の利用者や利用者のグループのみにアクセスを許可したり、読み込みのみ、読み書きの両方が可能など、相手によって権限を細かく指定することができる。
WindowsではSMB/CIFSと呼ばれる仕様を用いたファイル共有が標準で提供され、macOS(Mac OS X)やUNIX系OSからアクセスできるようにするソフトウェアもある。LinuxなどのUNIX系OSではNFSと呼ばれる仕様が有名である。
OSの機能とは独立にネットワーク上でファイル共有機能を提供するソフトウェアもあり、特に、インターネット上で不特定多数の相手と一対一の相対接続(Peer to Peer)を行い互いが持っているファイルを共有・交換できるファイル共有ソフトはP2Pソフトとも呼ばれる。
インターネット上で複数の機器(デバイス)間や特定の相手やグループ間でファイル共有が可能なネットサービスもあり、オンラインストレージやSNS、クラウドサービスの追加機能として提供されることが多い。
(2018.10.8更新)