NUI 【Natural User Interface】 ナチュラルユーザーインターフェース

概要

NUI(Natural User Interface)とは、コンピュータソフトウェアの操作方式(ユーザーインターフェース)のうち、人間にとって自然で直感的な方式を用いるもの。タッチ操作やジェスチャー入力がよく例として挙げられる。

コンピュータ利用者情報を提示したり、利用者が操作や入力を伝達する手段をユーザーインターフェースUIUser Interface)という。歴史的には、初期のパンチカードやプリンタの時代を経て、ディスプレイ装置による文字表示とキーボードによる文字入力を組み合わせたCUICharacter User Interface)が普及し、続いて、グラフィック表示とマウスなどのポインティングデバイスによる位置入力を組み合わせたGUIGraphical User Interface)が主流となった。

CUIではソフトウェアコマンド(命令)体系を利用者が暗記して一文字違わず正しく入力しなければ動作しないが、GUIではアイコンウィンドウなどのシンボルやメタファ(暗喩)を利用することで、厳密な操作や入力が必要な場面が減り、コンピュータに詳しくなくても「なんとなく」で操作方法が推測できるようになった。

NUIではこの考え方をさらに発展させ、マウスのような専用の装置を操作しなくても、人間が日常的にっている動作の延長でコンピュータへの指示を与えられることを目指している。スマートフォンタブレット端末などではスクリーンを指やペン先などで触れることで操作対象や処理を指示することができ、ある程度NUIの概念を体現していると言える。

これまでにない新しい操作方式として、カメラやセンサーで手指や体全体の動きを検知し、操作に反映させる「ジェスチャー認識」が研究されている。スマートスピーカーや音声アシスタントなどとして実用化されている、声で指示を与える「音声ユーザーインターフェース」(VUIVoice User Interface)もNUIの一種に分類される場合がある。

(2021.10.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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