スクロールバー 【scrollbar】
概要
スクロールバー(scrollbar)とは、グラフィック表示を用いたコンピュータの操作画面(GUI)で、ウィンドウなどの中に表示しようとしている部分がその縦幅や横幅を超えているときに、右や下に現れる棒状の操作要素。ウィンドウ自体の縦または横の長さにほぼ等しい細長い領域で、内部に現在の表示位置を示す矩形の要素(スクロールバースライダー)が表示される。このスライダー部分をドラッグ操作で上下あるいは左右に移動することで、表示対象の領域が移動し、見たい部分を見ることができる。
システムによって、スライダーの大きさが常に固定されている場合と、表示領域の全体に対する割合によってスライダーの長さが変化する場合がある。後者の場合、スライダーが短いほど、表示領域に対して全体が広いことを意味している。
ウィンドウの右端に現れ表示領域の上下を調整する縦長のバーを「垂直スクロールバー」(vertical scrollbar)、下端に現れ表示領域の左右を調整する横長のバーを「水平スクロールバー」(horizontal scrollbar)という。上下端や左右端に三角形(▲▼)や矢印(↑↓)のボタンがついていることもあり、これを押す操作で位置を微調整することができる。
スクロールバースライダー (scrollbar slider)
ウィンドウや画面の右端や下端に表示されるスクロールバーの中に配置された棒状の領域で、作業領域全体のうち画面上にどの部分を表示しているかを示す表示要素を「スクロールバースライダー」という。
文書編集ソフトや画像編集ソフトなどでは、スクロールバーが編集対象の文書や画像の全体を表し、スライダーはそのうち画面に表示されている内容の全体における位置を示している。
マウス操作やタッチ操作などでスライダーを選択してその状態のまま移動(ドラッグ)させると、表示部分を上下または左右に移動することができる。また、スクロールバーのスライダー以外の位置をクリックあるいはタップすると、表示幅と同じ長さだけ一気に遷移することができる。
(2022.5.15更新)