exFAT 【Extended File Allocation Table】
概要
exFAT(Extended File Allocation Table)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社が開発したファイルシステムの一つで、主にメモリーカードやUSBメモリなどのリムーバブルメディア(着脱可能な記憶媒体)での使用を想定したもの。同社のWindowsの標準ファイルシステムの一つであるFAT32を拡張したもので、利用可能な最大容量が32GB(ギガバイト/正確にはGiB:ギビバイト)から16EB(エクサバイト/正確にはEiB:エクスビバイト)に拡張されている。FAT32の上限を超える容量のメモリーカード製品などが登場したこと対応したもので、SDXCメモリーカードなどの標準ファイルシステムとしても採用されている。
また、一つのファイルの上限サイズも4GiBから16EiBへ拡張され、一つのフォルダ(ディレクトリ)に作成可能なファイルの数も1000個までから無制限となるなど、各種の制限が大幅に緩和されている。ファイルなどの作成日時や最終更新日時を記録するタイムスタンプがUTC(協定世界時)による記録となり、10ミリ秒の精度(従来は2秒)で記録されるようになった。
2006年のWindows Embedded CE 6.0以降やWindows Vista SP1以降で標準的に採用されており、これ以前のWindowsでも更新プログラムを適用することにより利用することができる。macOS(Mac OS X)やLinux、Androidなどでもサポートされているが、同社による知的財産権の利用許諾条件が不明瞭であるとする指摘もある。初期には一部の技術や媒体との非互換問題もあったが、現在では対応が進み、リムーバブルメディアの多くがexFAT形式で利用されている。
(2019.4.7更新)