ジョブ 【job】

概要

ジョブ(job)とは、仕事、職、任務などの意味を持つ英単語。ITの分野では、職という意味のほか、情報システムなどで人間がコンピュータに与える仕事の実行単位のことを指すことがある。

主に大型汎用機(メインフレーム)系のシステムにおいて用いられる概念で、人間側から見て業務上の特定の目的を達成するために、関連する複数の(単一でもよい)プログラムをまとめて連続して実行する一つのかたまりにしたものを指す。

ジョブには実行するプログラム名やその所在、実行時の設定などがジョブ制御言語Job Control Language)によって記述され、ジョブ管理システムジョブスケジューラによって実行制御が行われる。一定期間ごとなど何らか条件に基づいて自動的に特定のジョブを起動する処理方式を特に「バッチ処理」という。

単純なジョブは単に実行するプログラムが順に列挙されているだけだが、複雑なジョブはそれ自体が一種の簡易なプログラムのようになっており、前後のプログラム間でデータを受け渡したり、実行結果を受けて条件分岐や途中終了などを行うといった制御を行う場合もある。

UNIX系OSでは同様の機能をシェルスクリプトが担うことが多く、Windowsではバッチファイル(.batファイル)やWindows Scripting Host(WSH)、PowerShellスクリプトなどが似たような機能を提供する。これらの機能を用いて記述した実行単位のこともジョブという場合がある。

(2018.6.13更新)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平25春 問57 平22春 問76