レスポンシブWebデザイン 【RWD】 Responsive Web Design

概要

レスポンシブWebデザイン(RWD)とは、Webページのデザイン手法の一つで、様々な種類の機器や画面サイズに単一のファイルで対応すること。端末側でレイアウトを調整するコードを埋め込んでおく。

Webページパソコンスマートフォンタブレット端末など複数の機器や画面サイズに対応させる際、内容が同じでデザインや動作をそれぞれに最適化した複数のHTMLファイルCSSファイルを用意し、Webサーバ端末に応じて送信ファイルを出し分けたり、それぞれに適したURLHTTPリダイレクトするなどしてアクセスを振り分ける手法がよく用いられる。

レスポンシブWebデザインではこのような対応はせず、すべての機器に同じURLで同じファイルを送信する。HTMLCSSJavaScriptなどの機能を組み合わせ、現在表示されている機器の種類やサイズ応じて表示内容やレイアウトを調整し、最適な状態になるようにする。

例えば、パソコンなどの横長の画面では、同じ幅の要素が縦に並んだ領域(カラム)が2~3列横に並んだレイアウトにしておき、スマートフォンなど横幅の狭い画面で表示するとこれらがすべて縦一列に並んで表示されるようなデザインを指す。

複数のファイルURLを用意する場合に比べ、デザインや機能の自由度は下がり、サイズごとの調整をう複雑なコードが必要になるが、すべての機器に同じ内容を表示でき、更新作業の簡略化や更新漏れの防止が期待できる。

検索エンジンアクセス解析に同じ内容のWebページが複数の異なるURLが出現することも避けられるため、Web検索大手の米グーグルGoogle)社などではWebサイト運営者に極力レスポンシブWebデザインでサイトを構成するよう推奨している。

(2022.5.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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