MFT 【Managed File Transfer】 マネージドファイル転送

概要

MFT(Managed File Transfer)とは、企業などの組織が管理上の要件を満たすことができる、信頼性や安全性、効率性の高いファイル転送ソフトサービス

インターネットを通じたファイル転送には従来からFTPHTTPなどの標準規格に基づく技術やソフトウェアが用いられてきた。これらは汎用性が高く、異なるシステム間を接続できる利点があるが、安全性や信頼性、組織の管理上の要求に応える機能は欠けていた。

MFTは組織内や組織間で高度に管理されたファイル転送をうための技術で、多くは特定の企業によるソフトウェア製品やクラウドサービスとして提供される。従来の仕組みでは難しい、高い信頼性や確実性の提供、安全性の確保、否認防止監査証跡など組織管理上の要請を満たすことができる。

MFTが提供する機能として、伝送時の暗号化、複雑・大規模なファイル転送の自動化や効率化、転送失敗の検知と自動再送信、転送履歴の記録とレポートディレクトリサービスなどと統合されたユーザー認証APIによる外部アプリケーションとの連携、複数の転送プロトコルサポートなどがある。

(2023.10.22更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる