MFT 【Managed File Transfer】 マネージドファイル転送

概要

MFT(Managed File Transfer)とは、企業などの組織が管理上の要件を満たすことができる、信頼性や安全性、効率性の高いファイル転送ソフトやサービス。

インターネットを通じたファイル転送には従来からFTPHTTPなどの標準規格に基づく技術やソフトウェアが用いられてきた。これらは汎用性が高く、異なるシステム間を接続できる利点があるが、安全性や信頼性、組織の管理上の要求に応える機能は欠けていた。

MFTは組織内や組織間で高度に管理されたファイル転送を行うための技術で、多くは特定の企業によるソフトウェア製品やクラウドサービスとして提供される。従来の仕組みでは難しい、高い信頼性や確実性の提供、安全性の確保、否認防止監査証跡など組織管理上の要請を満たすことができる。

MFTが提供する機能として、伝送時の暗号化、複雑・大規模なファイル転送の自動化や効率化、転送失敗の検知と自動再送信、転送履歴の記録とレポート、ディレクトリサービスなどと統合されたユーザー認証、APIによる外部アプリケーションとの連携、複数の転送プロトコルのサポートなどがある。

(2023.10.22更新)

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