プリファレンス 【preference】 pref / プレファレンス

概要

プリファレンス(preference)とは、好み、贔屓、選好、優先、優先権などの意味を持つ英単語。IT分野ではソフトウェアなどの「設定」を指す用語として用いられる。

ソフトウェアの分野では、あるソフトウェアの挙動や表示の仕方などを利用者が好みや必要に応じて変更するための設定情報や設定画面、設定ファイルなどのことをプリファレンスということがある。

英語には「コンピュータ上の設定」に相当する単語として「セッティング」(settings)、「コンフィギュレーション」(configurations/コンフィグ)、「オプション」(options)、「プロパティ」(properties)などもあり、どれも似たような意味で用いられる。

“preference” はもともと「好み」という意味があるため、利用者が自分の好みの設定値を保存するものというニュアンスがある。利用者ごとに、あるいは用途や状況などに応じて複数の設定値のセットをまとめて切り替えられる仕組みが提供されることもあり、その場合は「プロファイル」(profile)に近い意味となる。

ネットワークなどの分野では、複数の同種の対象があるとき、それらの優先順位を決定するために設定されるなどのデータを「プリファレンス」(preference value)あるいは単にプリファレンスという。例えば、DNSMXレコードメールサーバの優先順位を示すや、ルーティングプロトコル経路選択の際に参照される各経路の優先度などがこれに該当する。

(2023.2.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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