アップグレード 【upgrade】 UG / upg
概要
アップグレード(upgrade)とは、改善(する)、改修(する)、格上げする、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、既存のソフトウェアなど大幅に改良し、新バージョンとして新たに公開・発売することをこのように呼ぶ。また、利用者が導入済みのソフトウェアなどを新版に入れ替えることを指す場合もある。ソフトウェアやコンテンツなどについて、機能の追加や性能の改善、表示・操作方式の刷新、不具合の修正などを行い、名称の一部やバージョン番号などを新たに与えて新版として提供し直すことを指す。
ネットサービスなどの場合には、無料版から有償版、個人向けからビジネス向け、基本プランから上級プランなど、より上位の品目や契約に切り替えたり、利用者数や容量などを増強、拡張することをアップグレードということが多い。
商用のソフトウェアの場合、既存製品(旧バージョン)の利用者には割引価格あるいは無償で新バージョンが提供され、入れ替えることができることが多い。その際、旧バージョンが導入されている状態のコンピュータにしか導入(インストール)できない制限がかけられた特殊な製品が提供されることが多く、これを「アップグレード版」という。
一方、既存製品を対象とした細かな改良や更新、不具合の修正などは「アップデート」(update)と呼ばれ、インターネットなどを通じて利用者に無償で提供されることが多い。
乗り換えアップグレード (コンペティティブアップグレード)
あるソフトウェア製品の利用者が、競合製品の上位バージョンを購入して入れ替えて利用することを「乗り換えアップグレード」あるいは「コンペティティブアップグレード」(competitive upgrade)という。
ソフトウェアメーカーの中には優待販売の一環として、他社製品利用者を対象とした乗り換えアップグレード用のパッケージを販売することがある。機能的には通常のパッケージと同じだが、購入対象者を他社製品の所有者に限っており、店頭にパッケージ等など所有を証明するものを持参すると購入できるといった販売方法が取られることが多い。
(2020.7.21更新)