クリーンブート 【clean boot】
概要
クリーンブート(clean boot)とは、オペレーティングシステム(OS)の起動モードの一つで、後から組み込まれた周辺機器のデバイスドライバなどを無効にして、最小限の構成で起動すること。通常の方法で起動できなくなってしまった際に、原因の診断や修復などを行うために利用される。コンピュータの基本的な制御を司るOSには、個々の機器・装置ごとに用意された制御ソフト(ドライバ)や、起動時に自動的に実行するソフトウェア(スタートアッププログラム)などを後から組み込むことが多いが、これらの中に欠陥があったり、利用する資源が競合するなどして、OSが正常に起動できなくなってしまうことがある。
そのような場合に、付加的なプログラムの組み込みを一旦すべて解除して、動作に最低限必要なプログラムだけで起動することをクリーンブートという。起動時の設定を変更してどこに問題が発生しているのか調べたり、古いソフトウェアを更新したりといった対処を行い、再び通常のモードで起動できるよう修復作業を行う。
Windowsの場合には、「システム構成」(msconfigコマンド)アプリの「スタートアップ」の項目からすべてのスタートアップアプリの状態を無効に指定し、「サービス」の項目からMicrosoftサービス(Windows標準のサービス)以外を無効に指定して再起動すればクリーンブートできる。
(2024.2.6更新)