サインアウト【sign-out】サインオフ/sign-off
概要

現代のシステムやサービスの多くは事前に登録した利用者のみ操作できる方式を採用している。利用者が自分の身元を示す情報を入力し、接続や利用開始を申請する操作を「サインイン」(sign-in)という。システムによっては「サインオン」「ログイン」「ログオン」とも呼ばれる。
サインインによって本人確認が完了すると、利用者としてのアクセス権が与えられ、操作を開始することができる。サインアウトはこれとは逆の操作に当たり、自らの資格に基づく使用を終了する手続きである。両者は一連の利用開始と終了の手続きとして対になっている。
サインアウトは、サービスからの退会やシステムからの資格情報の削除・抹消とは別の概念である。サインアウトを行っても過去に入力したデータや設定はそのまま保持される。失われるのはその時点でのアクセス権のみであり、利用者情報そのものが消去されるわけではない。再びサインインすれば前回サインアウトした状態から利用を開始できる。
サインアウトを行うと、操作画面には再びユーザー名やパスワードなどの入力を求めるサインイン画面が表示されることが多い。Webサービスや業務システムでは、利用中のセッション情報を破棄したり認証トークンを無効化したりすることでサインアウト処理を実現しており、同じ端末を別の利用者が操作した場合でも、前の利用者の権限でアクセスされることを防ぐ。共有端末や公共の場所に設置された端末では利用終了時にサインアウトを行うことが特に重要で、画面を閉じただけでは認証状態が維持され、第三者になりすまし利用される恐れがある。
一定時間操作が行われない場合に自動的にサインアウトする「セッションタイムアウト」機能を備えたシステムやサービスも多く、金融機関のオンラインサービスなどで採用されている。複数のサービスを同一の認証基盤で利用する「シングルサインオン」(SSO:Single Sign-On)環境では、一つのサインアウト操作で連携する複数のサービスの認証状態が同時に終了する仕組みも採用されており、これを「シングルログアウト」(SLO:Single Logout)という。