ネットワークブート 【network boot】 ネットブート

概要

ネットワークブート(network boot)とは、コンピュータの起動時に、構内ネットワーク(LAN)を通じて別のコンピュータからOSイメージを取得して起動すること。

コンピュータ内部には起動用のオペレーティングシステムOS)を記録したストレージハードディスクSSDなど)を持たず(あるいはこれを用いず)、ネットワークを通じてサーバからOSプログラムファイルや設定データなどを取得して起動する。

クライアント側にはサーバ通信するための専用のファームウェアが必要で、米インテルIntel)社が策定したPXEPreboot eXecution Environment)と呼ばれる仕様がよく用いられる。PXEによる起動は「PXEブート」とも言う。

一方、電源がオフの状態でネットワークを通じて別のコンピュータからの指示を受け、内蔵したOSを起動することを「リモート起動」(remote boot/リモートブート/遠隔起動)という。この場合はOSイメージ自体はやり取りせず、通常の起動プロセスを同じようにコンピュータに組み込まれたものを使う。

NetBoot

macOSの機能の一つで、macOS Serverからの指示でネットワーク上のMacの起動をうものを「NetBoot」という。

クライアント側のmacOSの起動イメージサーバから送信するシンクライアントとしての運用が可能なほか、内蔵ストレージに組み込まれたmacOSに遠隔からソフトウェアインストールうといった管理機能も使用できる。

(2020.4.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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