Pub/Subモデル 【Publish-Subscribe model】 出版-購読モデル / パブリッシュ/サブスクライブメッセージング
概要
Pub/Subモデル(Publish-Subscribe model)とは、多数の機器やシステムの間で非同期にメッセージを交換する仕組みの一つで、中継システムが送信者からのメッセージを分類し、受信者は興味のある分類名を中継システムに登録して該当するメッセージのみを受け取る方式。Pub/Subモデルでは送信者がメッセージを送出することを「パブリッシュ」(publish:出版)という。メッセージは中継システムに蓄積され、「トピック」(topic)と呼ばれる分類名が与えられる。受信者は自分の関心のあるトピックを中継システムに登録し、システムはそのトピックのメッセージが届くと受信者に送信する。このような受信方式を「サブスクライブ」(subscribe:購読)という。
送信者と受信者は互いに相手の詳細を知る必要はなく、メッセージはトピックに基づいて必要な相手に配送されていく。トピックに基づく分類だけでなく、受信者がメッセージの内容について関心のある条件を登録し、一致するものを購読する方式などもある。
Pub/Subモデルは大規模なメッセージ指向ミドルウェア(MOM)などの配信方式としてよく用いられる。メッセージキューイング(MQ)など他の交換方式に比べ、規模の拡大や縮小、参加者の増減などの変化に対処しやすいとされる。Pub/SubとMQの両方式に対応し選択できるシステムなどもある。
(2023.7.3更新)