ネットワークOS 【NOS】 Network Operating System

概要

ネットワークOS(NOS)とは、オペレーティングシステム(OS)の分類の一つで、コンピュータなどの機器を通信ネットワークに接続してデータを送受信することを主な機能・目的とするもの。

現代においてネットワークOSと呼ばれる製品の多くは、ルータネットワークスイッチなどのネットワーク機器を制御するためのOSである。特に、製品にOSがあらかじめ組み込まれていないホワイトボックススイッチなどに利用者が自分で組み込んで使用するOSを指すことが多い。

ネットワーク機器の多くはメーカーがハードウェアと内部のソフトウェアを一体的に開発して提供するが、ホワイトボックススイッチは汎用的なハードウェアのみが提供され、ソフトウェア利用者が必要に応じて自分で選択して組み込むようにできている。その際に利用するOSをネットワークOSと呼ぶ。

歴史上のネットワークOS

歴史的には、一般的な汎用OSネットワーク機能が標準搭載されていなかった時代に、ネットワーク機能があらかじめ組み込まれているOSや、既存のOSネットワーク機能を追加するソフトウェアをネットワークOSと呼んでいた。

多数のコンピュータを相互に接続する現在のような形のコンピュータネットワークが一般に普及し始めた1980年代頃に現れたソフトウェアで、MS-DOSなどにネットワーク機能を追加するソフトウェアパッケージや、ネットワーク上でサーバ運用するためのNetWareなどのOS製品をネットワークOSと呼んだ。

(2023.3.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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