バックエンド 【back end】
概要
バックエンド(back end)とは、後部(の)、後端(の)、後置(の)、後工程(の)、最終段階(の)、などの意味を持つ英単語。ソフトウェアやシステムの構成要素のうち、利用者や他のシステム、ソフトウェアなどから見えないところでデータの処理や保存などを行う要素のことをこのように呼ぶ。ソフトウェアの場合は主に利用者が直接触れない機能や処理を担当するプログラムやモジュール(部品)などをバックエンドという。一方、利用者への表示や操作の受け付け、外部の別の機器やシステムとの入出力などを担当する要素は「フロントエンド」(front end)という。
バックエンドはフロントエンド側からデータや指示を受け付け、計算や変換などの処理を行ったり、ストレージ(外部記憶装置)やデータベースなどでデータの保存や読み出しを行う。
クライアントサーバ型のシステムではサーバ側のソフトウェアを指す。Webアプリケーションでは、Webサーバや、その背後で連携して動作するアプリケーションサーバやデータベース管理システム(DBMS)などのミドルウェア、フレームワークなどが該当する。これらの上で稼働する個別に開発されたプログラムなども含まれる。この部分を開発・運用する技術者を「バックエンドエンジニア」(back-end engineer)という。
また、機能が何段階かの階層構造に分かれているようなシステムで、下位側や最終的な出力を行う側のことをバックエンドということがある。例えば、コンパイラバックエンドは、ソースコードを解析するフロントエンドから中間形式のプログラムを受け取り、最終的なネイティブコードのプログラムに変換して出力する。
(2019.3.12更新)