アセスメント【assessment】
概要
アセスメントとは、対象の状態や影響、価値などを調査・分析して評価・診断する活動のこと。何かを新たに実施する前や既存の取り組みを見直す際に、現状の課題を洗い出したり将来予測される影響を見積もるために行われる。分野によっては「アセス」と略されることもある。

一般に広く知られるのは「環境アセスメント」である。道路やダム、工場などの開発や建設にあたり、自然環境や生活環境への影響を事前に調査、予測、評価するものである。日本では環境影響評価法に基づく制度が整備されており、一定規模以上の事業に実施が義務付けられている。「環境」を省略して単に「アセスメント」と呼ばれる場合もある。
ITの分野では、企業が運用する情報システムの現状を調査・診断する活動を「ITアセスメント」という。システム構成やセキュリティ対策、運用コストなどを評価し、再構築やクラウド移行、DX推進といった次期計画の判断材料として活用される。
情報セキュリティやシステム開発・運用の分野では「リスクアセスメント」が重要な業務となっている。想定される脅威や脆弱性を洗い出し、発生可能性と影響の大きさを分析して優先順位を定めるもので、ISO/IEC 27001などの国際規格においても中核的な工程として位置づけられている。リスクアセスメントの結果は、リスクへの対応方針(リスク受容、リスク低減、リスク回避、リスク移転など)の決定に用いられる。
このほか、従業員の技術水準や業務適性を評価して育成計画や人員配置に役立てる「人材アセスメント」や「スキルアセスメント」、医療・介護の現場で患者や利用者の状態を把握して支援計画の策定に活用するアセスメントなど、様々な分野で行われる。
(2026.6.10更新)