イニシャライズ【initialize】イニシャライゼーション

別名  :initialization/init/ini

概要

イニシャライズとは機器やソフトウェア、システムなどを使用可能な初期状態にする操作や処理のこと。「初期化」と訳されることもあるが、「リセット」や「フォーマット」など別の操作を指して「初期化」と呼ぶ場合もあり、両者は必ずしも一対一に対応しない。
イニシャライズのイメージ画像

利用者の操作としては、機器の購入時や初回使用時にネットワーク設定や利用者情報の登録などを行い、製品を実際に使える状態にする作業を指すことが多い。また、使用中に不具合が生じた際に、保存された設定や履歴をすべて破棄して工場出荷時の状態に戻す操作もイニシャライズと呼ばれる。

機器の電源投入時や再起動時には、利用者の関与なしにイニシャライズが自動で実行される。内蔵された制御プログラムが内部装置を初期状態に整え、オペレーティングシステム(OS)など動作に必要なソフトウェアを起動し、保存済みの設定値を読み込んで適用する一連の処理がこれにあたる。

コンピュータプログラムの文脈では、プログラム中で使用する変数や配列オブジェクトなどに初期値を設定する処理をイニシャライズという。宣言した変数に値を与えていない状態では不要なデータが残っている可能性があり、プログラムや関数、メソッドの冒頭でイニシャライズを行うのが一般的である。初期値が不定のまま処理を進めると予期しない動作やプログラムの異常終了を招くため、適切なイニシャライズはプログラム信頼性を左右する基本的な作法とされている。

オブジェクト指向プログラミングでは、オブジェクト生成時に自動的に呼び出される「コンストラクタ」(constructor)によってイニシャライズを行うことが多い。多くのプログラミング言語では、変数宣言と同時に初期値を代入する構文や、未初期化変数へのアクセスを検出する仕組みが提供され、宣言と初期化を簡潔に記述できるよう配慮されている。

(2026.6.25更新)
 

他の辞典等による「イニシャライズ」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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