ホットフィックス 【hotfix】 QFE / Quick Fix Engineering

概要

ホットフィックス(hotfix)とは、ソフトウェアに発見された不具合を解消するために配布される修正プログラムのうち、問題に迅速に対応するため緊急に発行されるもの。保安上の弱点を修正するためのものが多い。米マイクロソフト(Microsoft)社ではQFE(Quick Fix Engineering)と呼んでいる。

ソフトウェアバグなどの不具合が発見されると、これを回避あるいは修復するようソフトウェアを部分的に入れ替える修正プログラム(修正モジュール)が開発される。一般的には安定性や他の部分への影響などを見極める動作検証を十分にってから利用者への配布が開始される。

ホットフィックスはこの手順の一部を省略あるいは簡略化してなるべく早く利用者の手元に届くよう配布される。利用者の作成したデータを破壊してしまうなど深刻な誤作動が起きる場合や、セキュリティ上の脆弱性などが発見され、放置すると外部の攻撃者に悪用される恐れがあるなど逼迫した危険性がある場合などに発行される。

開発元による十分な検証がわれていないため、安定性に欠けたり、使い方によっては他の機能に支障をきたす場合がある。後日、通常の手順で検証された同じ内容の修正プログラムが別に発行され、ホットフィックスを上書きする形で更新される場合もある。

なお、上記の意味以外にも、企業や製品によっては「発行されたばかりの修正プログラム」「定期発行されるまとまった修正プログラムとは別に、個別の問題に対応するために特別に発行された修正プログラム」という意味で用いられることもある。その場合は安定性などの問題は生じないため注意が必要である。

(2018.7.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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